「恋は突然降ってくる」という状況は、30代40代になってもあり得ます。
実録コラムNo.004のメイコさんの大人の恋愛ケーススタディでも書きましたが、アラフォーになったとて、「恋愛上等!」だと私は思うのです。
しかし、アラフォー女子の恋愛についてちょっとググってみたところ、「アラフォー恋愛・気持ち悪い」みたいな検索ワードが出てきて震え上がっています。
ですので今回は、40歳界隈の人間が「気持ち悪い」と思われない恋愛をするにはどうすればいいのか、と言う視点も持ちつつ "大人の恋愛" について考察してみたいと思います。
大人恋愛のパターン
私がこれまでに見聞きしたアラフォーの恋愛事情は、大まかに3つにパターン分けできるような気がしています。
① ”アラフォー前”から付き合いを続けているパートナーとの恋愛(結婚も含む)
② 主に”婚活目的”で出会った相手との恋愛
③ 何かしら問題のある相手との道ならぬ恋(いわゆる不倫)
もちろん各々の事情や条件を加味すると、パターンもそのカテゴリも細分化できそうですが、乱暴に・ざっくり分けるとこのどれかに当てはめられるのではないかと思います。
3つの恋愛パターンそれぞれで、アラフォー女子が抱える悩みやぶち当たる壁はかなり変わってきますが、「アラフォーの恋愛メンタリティ」という根幹の部分は共通していると考えます。
結局は、年齢相応の・アラフォー然とした恋愛をしていれば、羨ましがられる事さえあれ気持ち悪がられる事はないのではないでしょうか。
恋愛に限らず何事においても「年甲斐もなく」というのは眼に余るものがありますので、その辺りはわきまえておきましょう。
大人恋愛あるある
ここでは、特に「この恋、アラフォーになってから始めました」的な大人女子に起こりがちな事柄を挙げてみたいと思います。
【メンタル】
□ 距離感が掴めず苦悩する
□ 相手のテンポに合わせようとして疲弊する
□ 先回りしすぎて空回る
□ 妄想しすぎて自爆する
□ 気を揉みすぎて面倒くさくなる
□ 相手というより自分のことが分からなくなる
□ 自分の感情をコントロールできない
□ 脳内ホルモンに振り回される
【フィジカル】
□ スマホを扱う時間が増え目と腕が疲れる
□ 夜中に何度も目が覚めたり眠れなくなったりする
□ 自律神経が乱れ健康や肌に症状が出る
□ 体が異常に軽い日がある
□ 肩が凝る
【アクション】
□ 下着を新調する
□ 化粧品を変える
□ 断捨離する
□ 繰り返し聴く音楽ができる
□ 嗜好品の摂取量が減る
如何でしょうか。
恋愛している時、人の心は不安定になり様々な症状を併発しますが、それは久方ぶりに恋愛市場に足を踏み入れたアラフォーも例外ではありません。
大人恋愛の気持ち悪さ
アラフォーの恋愛が気持ち悪いと言われるのは、これらの”あるある事柄”に振り回され、周りが見えなくなってしまうことがあるからではないかと思います。
自分の気持ちを持て余し予測できない言動をしてみたり、感情的になったり、距離を測り間違ってしまったり、相手に「怖い」とか「重い」とか思わせてしまうとその恋愛を長続きさせるのは難しくなるでしょう。
そのような場合、往々にしてそのアンバランスマインドは周囲に漏れ出している可能性が大きく、他人に不快感を抱かせることがあります。
恋愛の渦中にいると自分を客観視することは難しくなりますが、年の功で自己を注視するよう努めましょう。
若い頃には「恋は盲目で可愛い」と言われたようなことも、アラフォーの場合は”痛すぎるBBA”扱いされてしまう恐れがあることも肝に銘じておきたいところです。
大人恋愛の魅力
大人の恋愛の魅力はなんでしょうか。
私はズバリ「曖昧さ」だと思います。
婚活女子たちには「そんなもの要らない!」と一蹴されそうですが、婚活中でも必要不可欠な部分以外で曖昧さを楽しむことはできるんじゃないかと思うのです。
・何もかも白黒はっきりさせなくて良い。
・お互いの心理や行動を想像力で補う。
・詰めない。
・決め込まない。
・受け入れる。
逆に言えば、「大人の恋愛は曖昧なものなんだ」と思っていれば、上手くいかない面倒くさい状況も受け止めることができます。
その先に”結婚”がある場合、それは契約の問題になってくるので曖昧のままでは済まされないことも多々出てきますが、あくまで”恋愛”について言うと、大人にとって曖昧さは旨みとなり得ます。
大人恋愛の楽しみ方
大人の恋愛は、会わない時間こそ芳醇なのです。
というか、芳醇にできるかどうかは本人次第なので、そこが一番の楽しみどころ、腕の見せ所だと思います。
好意を抱く相手に会っている時が最高なのは当然。なかなか会えなくて辛さを感じたり、別れが近づいて寂しくなることはあっても、一緒に過ごしている時間は楽しくて仕方ないはずです。
それに加えて、アラフォーはさらに”会えない時間”を楽しむべきだと考えます。
その方法はとてもシンプルです。
自分の生活を充実させること。
「あなた無しでは私の生活は充実しない、、」なんて演歌のような事を言ってるアラフォーは多分、気持ち悪い判定を下されるでしょう。
仕事でも、家事でも、育児でも、趣味でも、好きな人以外に夢中になれるものに打ち込んでいれば、日々の生活が充実し、心が満たされ余裕が生まれます。
そうすると相手や恋愛自体に寛容になり、曖昧さや面倒くささも楽しめるようになるのです。
仲の良い友人や尊敬できる人、憧れの人を思い浮かべてみてください。
彼ら彼女らには、真剣に・夢中に取り組んでいるものがありませんか。
そんな高尚なものじゃなくていいんです。美容に情熱を注ぐ大人でも、ゲームに執念を燃やす大人でも、ミニマリズムを追求する大人でも、何でもいいんです。
熱中できるものを持っていて、それを楽しんでいる大人って、それだけでとても魅力的です。
その対象が”恋愛”とか”好きな相手”となると、やや気持ち悪さが醸し出てきますね。。
段々と「恋するアラフォーの気持ち悪さの正体」が見えてきた気がします。
その恋続けますか?
以前から申し上げている通り、アラフォーのLife is very short なので、あまり自身にとって好ましくない恋愛に長い時間を割くのは避けたいところです。
例えば、こんなことはないでしょうか。
久しぶりにときめく相手に出会ったけど、何となく腑に落ちない部分がいくつかある。
でも、あらゆる事実を都合良く解釈し、妄想で不幸な相手を作り上げて勝手に寄り添い、自分と自分の恋を全力で肯定し正当化してみる、とか。
承認欲求を満たす為に道ならぬ恋に足を踏み入れたけど、思うようにいかず心が挫かれ、さらに飢えるという”負のスパイラル”に陥る、とか。
思い当たる節があれば要注意です。
アラフォーも特に後期になってくると「この人が最後の…」みたいなマインドになることが出てくると思います。
だからと言って「何か違う」と思いながらもその恋愛に執着するのはやめましょう。
最後の恋愛になるかもしれませんが、最後から3番目になる可能性だってあるのです。
私の好きな言葉の一つに、「未来は常に過去を変えている」(平野啓一郎著『マチネの終わりに』より。)と言うものがあるのですが、自分の過去がこれからの自分を決めるのではなくて、自分の未来こそが過去を意味付けるのです。
よろしくない恋愛をしていると思っても、自分が創り出す未来(新しい恋愛)によって、それを価値あるものにすることができるのです。
今の恋愛の可能性と、新しく生まれるかもしれない恋愛の可能性を潰さないために、“何かが違う恋愛” はさっさと手放しましょう。
しがみついているアラフォーは、多分、気持ち悪いです。
アラフォーの恋愛について考えてきましたが、結論です。
・恋愛の曖昧さを楽しもう
・大人の恋は “会えない時間” こそ芳醇
・”最後の恋” の幻想に執着しない
つまり、アラフォーだってやっぱりまだまだ「恋愛上等!」なのです。
経験値と直観力を生かし、上手にあきらめながら、恋愛の美味しいとこどりをして肌と生活に潤いを与えましょう。