アラフォーになると若い頃と比べて体調がすっきりしないという日が増えてきますが、実際に女性特有の病気発症リスクも増加します。
例えば子宮頸がんは、30-40歳代でピークを迎え、まさにアラフォー女子が気をつけておきたい病気の一つです。
知っておきたいこと
子宮がん検診とは
一般的に「子宮がん検診」というと、「子宮頸がん検診」を指します。
「子宮体癌検診」は、子宮の体部にできる癌を見つけるための検診ですが、自治体やクリニックの検診でも積極的には行われていません。尚、子宮体癌は、閉経後の女性に発症することが多い癌とされています。
がん検診を受ける場所
メイコさんのように自治体が推奨している会場のほか、婦人科クリニック、検診センター、職場の検診のオプションとして提供される場合もあります。自治体によっては無料検診クーポンなどもあります。自分が対象かどうかなど、気にになったら確認、問い合わせしてみましょう。
子宮ガン検診ですること
一般的には、医師による内診と、子宮頸部の細胞診が行われます。
検診を受けるクリニックや会場によっても変わってきますが、併せてエコー検査をする場合もあります。
検診結果の見方
現在は、ベゼスタシステムで分類される検査結果が採用されている事がほとんどです。
従来のクラス分類を併用している施設もあるようです。
精密検査
子宮頸がん検診を受けて、NILM(異常なし)以外の結果が出た場合は、基本的には再検査や精密検査が推奨されます。
その場合は、ASC-USであればまずHPV検査を行います。
子宮頸がんの原因の多くは、このHPV(ヒトパピロマウイルス)への感染です。
ウイルスと聞くと身構えてしまいますが、まず、HPVは健康な女性にも存在しています。
HPVは、皮膚や粘膜の接触で伝搬し、およそ80%の成人女性が一度はHPVに感染します。そして、そのおよそ90%は自然に消えていくのです。
つまり、HPVは 多くの女性が感染するありふれたウイルスであり、決して稀なものではないのです。
そして、HPV感染のおよそ10%が持続感染となり、自身の免疫状態や喫煙などの要因が加わり、高度異形成や癌に進行することがあります。
細胞診の結果がLSIL以上の場合は、HPV検査ではなく組織検査(生検)を行うことが多く、その結果により治療が必要か判断します。
組織検査でCIN3以上が出た場合は、手術による治療を検討することになります。
**大人女子体験談***
職場の先輩が子宮頸癌になり数ヶ月仕事を休んだことををきっかけに、婦人科の受診経験ゼロのメイコさん(37)は子宮癌検診を受けることにしました。
調べてみると、メイコさんが子宮がん検診を受ける場合、いくつか方法がありました。
婦人科クリニックや検診センターでの検診、もしくは自治体が実施するバス検診などです。
メイコさんは、ちょうどタイミング良く近くの保健所で検診が予定されていることを知り、予約しました。
子宮がん検診を受けるのは初めてでしたが、毎年検診を受けているという意識の高い友人に「とてもチョロい」と聞いていたので特に不安もなく検診センターを訪れました。
受診票など必要事項を記入し、ほとんど待ち時間もなく診察室へ呼ばれました。
看護師さんに指示される以外カーテン越しの医師と言葉を交わすことも無く、婦人科独特の自動で回転・昇降する診察台(椅子)に座ってから内診・検査までほんの数分で、友人の言う通り、検診はあっさり終わりました。
当日少し出血はありましたが、検査自体の痛みや違和感もほとんどありませんでした。
検診を受けたことも忘れかけていた1ヶ月後、メイコさんの元に検診センターから封書が届きました。
そこには、先日受けた子宮頸がんの結果が書かれていましたが、それを見たメイコさんの心臓はとても大きな音を立てました。
「異常所見あり」
「要精密検査」
特に自覚症状もなかったメイコさんでしたが、「もしかして自分は癌なのだろうか?」と急に不安になりました。
メイコさんの異常所見は「ASC-US」でした。
メイコさんはそれについてネットで調べました。
イコール癌であると言うような検索結果は出てこなかったためひとまず安心しましたが、とにかく一刻も早く詳しい検査をしてもらおうと、メイコさんは職場の近くの婦人科を受診しました。
メイコさんの検診結果を見た医師は、今回の異常所見は”前癌病変がある”と言う意味であり癌ではないと言うこと、適切に定期的な検査を受けていれば怖がる必要は無い、ということを教えてくれました。
その日メイコさんは婦人科クリニックで、二次検診として「HPV検査」を受けました。
これは、多くの子宮頸がんの原因と言われているHPVウイルスがあるかどうかを調べる検査で、検診センターで受けた細胞の検査と同じような手順で行われました。
後日そのHPV検査の結果を聞きに行ったメイコさんは、医師から「高リスクのウイルスで陽性が出ました。」と結果を告げられました。
医師曰く、このHPVウイルスは、性交渉経験のある女性のほとんどが持っていて、感染しても自己免疫で排除できることが多いが、感染が続くとそれががん細胞に成長してしまう事があるそうです。
つまり、がん検診で異常所見が出る→HPVウイルスが陽性、という流れはよくあることのようでした。
癌になってしまうかもしれないという心配が大きかったメイコさんは、医師に「子宮頸部の組織検査(生検)」を勧められました。
これは、細胞の検査より手間と時間のかかる検査で、医師が怪しいと思う部分の組織を取り、癌がないかどうかを顕微鏡で確認する検査です。
ネットでこの組織検査についても調べていたメイコさんは、「痛い」という感想も気になってはいましたが、それよりも癌になってしまうかもしれない恐怖の方が大きく、検査を行うことにしました。
「子宮の腟部にお酢をつけて病変を浮き上がらせてから、それっぽい所を何箇所か採ります」という医師の説明の通り、最初お酢のツンとした匂いがメイコさんの鼻を突きました。
その後、組織を取って行きましたが、細胞診と比べ、想像していたよりも時間の経過が長く感じらました。
痛いかもという先入観からか体に力が入り、変な汗が出てきたメイコさんは、一生懸命この後食べたい物を想像して乗り切りました。
細胞診より出血が多いということで、腟部にガーゼを詰められ、その日はスポーツしたりアルコールを摂取してはならないなど看護師から説明を受け帰宅しました。
検査結果が出るまで数日かかるということで、メイコさんはその間、もし手術しないといけなくなったらどうしようかと不安で仕方ありませんでした。
インターネットで子宮頸がんに関する情報や、体験者のブログなどを読み、自分のこれまでの経過では多分大丈夫だろうと思いながらも、結果を見るまでは安心できないと、毎日寝る前に心配になりました。
そして、結果説明のために再び婦人科を訪れたメイコさんは、医師に「問題なかったので次は半年後に検査をしましょう。」と言われとても安堵しました。
メイコさんの組織検査の結果は「CIN1」つまり、いちばん軽度な異形成でした。
この場合は特に治療(手術)の必要もなく、異常がないかの検査を定期的に受けるのが一般的です。
検診センターを予約してから今日まで2ヶ月ほどでしたが、メイコさんは振り返ってみると、あっという間だったけど、長かった気もするな、と不思議な感覚を抱きました。
でも、結果的に自分は子宮頸がんに関しては今のところ心配することはないと分かり、色々と気持ちが揺さぶられはしたけど、子宮頸がん検診を受けて良かったと思いました。
検診を受けると、「異常なし」のお墨付きをもらう以外は、どんな軽度な異常でも不安に苛まれ、本当は心配しなくていいようなことでもストレスに感じてしまうことがあります。
過剰な検診は不安を煽るだけだ、というような事が言われることもありますが、アラフォーになると女性特有の病気になりやすことは事実なので、適度に検診慣れをして、自分の体を客観的に見られるようになっておくことは大切なことだと思います。
一番残念なのは、検診を受けて異常が出たのに放置することです。
基本的に出血や痛み等の自覚症状など変わったことがなければ子宮がん検診は1〜2年に一度受けることが推奨されています。
精密検査をして、経過観察となった場合は、その異常の程度によって3ヶ月毎、半年毎など医師からの指示に従いフォローしていきましょう。
メイコさんのように、身近な人が体調を崩したことをきっかけに自分の体に向き合うこともあると思います。
少しでも気になる事があれば、忙しさや面倒くささを理由にせず、まずは検診を受けたり、かかりつけのクリニックの医師に相談してみましょう。
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