Room Me Mine

迷子のアラフォー部屋

【vol.004】コンプレックスや生きづらさを感じたら試してみて欲しいこと。悲劇は喜劇に変えられるのか。

f:id:nomiyamiho:20210218141605j:plain 最近一番怒ったことは何ですか。

一番悲しかったことは?

一番悔しかったことは?

一番惨めに感じたことは?

 

うーん、と考え込んでみても何も思い出せなかったり、思いついたけど語るのもしょーもない事だと思ったあなたは、とても安定した日々を過ごしていそうですね。素敵です。

怒りや悲しみとか、不安、心配事などマイナスと言われる感情には、プラスの感情よりも、その人の個性が強く現れると思います。

アイデンティティが反映されるというか。

ここ最近こういったマイナスの感情を抱くことがなかった人でも、これまでの自分の人生を振り返って思い起こされる出来事なら、いくつかあるのではないでしょうか。

 

私は40になっても、未だに過去の自分の言動を思い出して「恥ずかしい!消えたい!!」と思うことがよくあります。

流石におこがましい上に羞恥心などのリアリティも薄いため、20代の頃の出来事に対してそんな風に思うことはありませんが、アラフォーになったとて、現在進行形で悲劇的な場面に直面することは結構あります。

 

そういう負の感情に対して、アラフォーはどう対処すべきなのか。

 

ここで活躍するのが、この雑談コラムvol.001 にも登場した「適度なあきらめ」です。

自分に対してがっかりしているのなら、自分に対してあきらめる。

わたしってなんかいつもこんな感じだよねー、と受け入れる。

そうすると、マイナスの感情は浄化され気持ちが楽になります。

rmm2021jp.hatenablog.com

自分以外の対象(人や出来事)がある場合は、その対象に対してあきらめる、もしくはその対象に対して負の感情を抱いている自分に対してあきらめる、2パターンどちらかのアプローチが考えられます。

自分がより楽に受け入れられる方法を選択するといいと思います。

 

そして、あきらめることに加えておすすめしたいのが、トラジェディ(悲劇) をコメディ(喜劇) に 理論です。(※ 私が勝手に名付けた理論で何の権威もありません。笑)

 

過去の怒りとか恥とか屈辱とか、その感情を抱き頭を抱え悶えている自分を振り返った時、「なんであんなことに固執していたんだろう」とか「一生懸命すぎて自分でもちょっと引く」なんて思うことはありませんか。

そんな風に過去の自分に対峙したことがある人は、この『トラジェディをコメディに(TtoC理論)』に適応性があると思います。

 

アラフォーは、経験を重ねることで適当力を養いますが、もう一つ、素晴らしい能力を身につけています。

それは、「物事の”笑える側面”を見つける力」です。

 

我々より20歳以上お年を召した女性たちが、「あらまぁー」とヒーヒー笑いながら(時に目に涙を浮かべて)お互いを叩き合う姿を目にしたことはありませんか。

あれも、この「笑える側面を見つける能力」に通じるものがあるのではないかと考えます。

注視してみると、彼女たちはだいたい何にでも笑えている印象です。

女性は10代後半以外にも、もう一度「箸が転んでもおかしい年頃」を迎えることができるのかと思うと、歳を重ねるのも悪くないなと思えます(本当か?)。

 

話が少し逸れましたが、これまでの自分の失敗談や苦い経験を、笑い話として語れるものに昇華した経験はありませんか。

アラフォーにもなると、それは特別なことではなく、無意識的に、時に意識的に、シチュエーションに応じてそれらのコメディを披露する機会があるのではないでしょうか。

 

他人の出来事やニュースに対して笑える側面を見つけることは当然不謹慎になり得ますが、自分のことであれば、編集や演出を織り交ぜながらトラジェディをコメディにすることは問題ありません。

場合によっては、そのことで自分以外にも救われる誰かが出てくることさえあります。

 

私の場合、他人に自分の ”喜劇的な悲劇” を語っていると、次第に自分を客観的に見られるようになってきて「なぜあんなことに囚われていたんだろう」と一気に目の前が開けることがよくあります。

さらに時間が経過すると、そのトラジックだと思っていた自分や出来事が、本当の意味でコメディになる時がやってきます。

そうなると、ちょっとした無双感が得られます。

 

しかし中には、どう切り取ってもコメディにならない事柄があります。

これまでの人生の中で湧き上がってきた数々のマイナスの感情を突き詰めていくと、結局は同じ悩みの根幹から発生していると気づいて愕然としたことはありませんか。

それは、多分自分のコンプレックスに根付くもので、簡単にコメディにできるものではないのです。

 

年を重ねると、私たちはある程度自分のコンプレックスと上手く付き合えるようになりますが、コンディションや環境によってバランスが取れなくなることもあります。

そういう場合には、無理に『 TtoC理論 』を当てはめるのではなく、ゆるくあきらめ、負の感情をとりあえず受け入れ、どこかに押しやっておきましょう。

どうせいつかまたやってくるんでしょ、と思いながら。

 

いずれにしても、マイナスの感情に取り憑かれている時はとてもしんどい。

それは紛れもない事実です。

気を紛らわそうとしてみても、付き纏われてどうしようもない時もあります。

 

そういう時、色々考えるのが面倒に感じたら、考えるのをやめてもいいと思うのです。

アラフォーの世界は複雑なので、白黒つけられないこともたくさんあります。

考えても行動に起こしても解決しないことだってあるし、とりあえず一旦寝かせておこう、と割り切ることも時には必要です。

 

何より大事なのは、今日ゆっくり寝て、明日に備えること。

眠れないほど悩むなんてことは、心身ともにエネルギーが満ち溢れている若者に与えられた特権です。

アラフォー女子は、明日を機嫌よく過ごせるように、あたたかくして、まずは眠りましょう。