Room Me Mine

迷子のアラフォー部屋

【case/No.007】婚活から卒業し、今はフラートな恋愛関係を楽しんでいます。

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大人の恋愛は面倒くさかったり、ともすると気持ち悪さを醸し出してしまう恐れも孕んでいるようでなかなか尻込みしてしまいがちですが、上手くハンドルできる場合には間違いなくアラフォーの生活にもハリをもたらしてくれます。

 

あなたの・私の周りに生息している ”迷えるアラフォー女子メイコさん” の悩ましくも愛すべき日常を、ケーススタディとして紐解く『実録コラム』。

本日ご紹介するのは、辻褄合わせの婚活から卒業し、”フラート” な関係の心地良さに気づいたメイコさん(44です。

 

メイコさんは、アラフォー元年の35歳頃からぼんやりと婚活らしきものを始めました。

知人の紹介や街コンへの参加に始まり、婚活アプリの使用、そして40歳を超えてからは結婚相談所にも登録しました。

ここ数年は、周囲へも「結婚したい」という意志をはっきりと表明し、意欲に波はありながらもなんとか婚活を続けてきました。

しかし、期限を決めて登録していた結婚相談所の契約期間が満了したこと、自分の44回目の誕生日を迎えたこと、そして引越ししたことを機に「婚活」から卒業しました。

これまでも、疲れたり興味を失ったりで少しの間婚活をお休みすることはありましたが、今回はこれまでと違い、”自分に婚活を課すこと” をスッパリと辞めることにしました。

 

「これからは自分の好きな空間を独り占めして好きなように生きていっていいんだ」と新しく自分の城となった明るい部屋で自由を噛み締めたメイコさん。

婚活をしている時は、自分を取り繕い、相手の気持ちを伺い、今後あるかどうかも分からない生活の変化に不安を抱き、気持ちのバランスを取るのに苦労することもありました。

でも辞めてみたらそんなモヤモヤが一気に晴れ、「ここ数年は自分は辻褄合わせのように婚活を続けていたんだな」と感じました。

そんな風に婚活への迷いが大きく振り切れたメイコさんに、突然これまでと違った恋愛の風が吹き込んできました。

 

ある日メイコさんは、美味しいワインを飲みに時々ひとりでも立ち寄るようになっていたちょっとした行きつけのバーで男性に話かけられました。

これまでも何度かその男性を見かけることはありましたが、「常連かな」と思うくらいで言葉を交わしたことはありませんでした。

その日は、バーのマスターとその男性が盛り上がっていた話題を振られる形で軽く意見を求められ、そのまま二人で話す流れになりました。

驚くほど話題が尽きず、メイコさんは初めて閉店まで飲み続けました。

メイコさんは、職場や婚活の場以外で新たに出会う男性と話すことはとても久しぶりでしたが、「婚活男性」と言うフィルターが無いと、こんなにも楽しく会話ができるのかと喜びを感じました。

その後は、バーでその男性と会うと必ず話をするようになり、なんとなくお互いが来る曜日や時間帯を把握するようになり、しかし連絡先を交換することは無いと言うふわっとした関係が出来上がっていきました。

 

そしてその男性とは別に、メイコさんは他にも “ちょっと特別” な雰囲気の人ができました。

ここ数年ほとんど見ることのなかったSNSを久しぶりに開いたメイコさんは、友人の書き込みにコメントをしました。

すると、その共通の友人である男性から友達申請が届き、懐かしさからメッセージのやりとりが始まりました。

かなり長く会っていなかったので、メイコさんにしてみれば結構な親密度でお互いの近況などを数日に渡って送り合いました。

彼は数年前に結婚していて、SNSにも家族の写真がいくつかアップされていました。

やりとりする内容は色恋を感じさせるものではありませんが、以前話した時の印象で男性に好感を持っていたメイコさんは、そのなんでもないようなやりとりにさえ楽しさを感じています。

共有できる思い出話をしたり、現在の生活の中で見つけたオススメを伝え合ったり、そんな自分と相手だけの時間があると言うことに、喜びを感じます。

でも、もちろんそれ以上踏み込んだ関係は望んでおらず、バーの男性同様、ふわっとした関係を心地よく思っています。

 

この、絶妙にふわっとした関係を表すのが「フラート(frirtです。

あまり聞き馴染みのない言葉ですが、このフラートな関係というのは、日本ではなかなか理解しづらい恋愛の概念のような気がします。

欧米の人たちに比べ、私たち日本人の男女間のコミュニケーションの取り方は限られていて、どちらかというと「0か100か」「白か黒か」というような関係性を求めがちです。

しかし、この ”フラート” は「友達以上恋人未満の関係性により生じる恋の戯れを楽しむ」という恋愛上級者しか実践できないような意味合いを持ち、ガッチガチに凝り固まった恋愛理論を溶解させてくれそうな磁力を放っています。

 

欧米では、男女が愛情を持ってお互いを褒めたりからかったり、少しだけ相手に触れたりしながら、日常的に flirting を楽しむ方が多くいらっしゃるようですが、メイコさんのソレらもまさにコレでしょう。

ザ・フラートでしょう。

Meiko is flirting with those guys. です。

Google先生に翻訳をお願いすると「メイコはそれらの人とイチャイチャしています。」と返ってきました。

いいじゃないですか、アラフォーのイチャイチャ。

 

思うに、ガッチガチな結婚活動から解き放たれたメイコさんは、その解放エネルギーによって、フラートの風を引き寄せたのではないでしょうか。

そして上手くその風に乗れた。

以前、「アラフォーは恋愛の曖昧さを楽しもう」的なことを書きましたが、それに通じるものがあるような気がします。

 

恋愛に限らず、自分を縛っているのは結局自分です。

エネルギーを上手く解放・発散させて良い風を呼び寄せていきましょう。